世にあふれかえる「○○フィーチャリング△」という形式で生産されている産業R&B、ヒップホップは、女性ボーカルが愛をうたい、ほんらい間奏となる部分で、間奏をつくるとカラオケ向きではないからというアーキテクチャ的理由で挿入されているとしか思えない男性MCがむりにしゃがれた感じ、男性的色気の誤解に基づいたボーカリゼーションによるラップで慌ててカットインして、ひとしきり女性の気持ちに応答することばを吐き出し、間奏がおわる気配を感じるなり慌てて退場する、というものが非常に多い。そこで女性ボーカルと男性MCが曲中で演じる設定は、とうぜん大体が恋仲の二人というもので、けっきょくやっていることは、「飲み過ぎたのはあなたのせいよ~」や「今日も渋谷で、五っ時~」と本質的にまったく変わらない。否、退化してさえいる。